八業種の許可が示す対応の幅
岡村建興株式会社が保有する建設業許可は、一つや二つにとどまらない。神奈川県知事(特)第7780号として土木工事業、舗装工事業、水道施設工事業、解体工事業を、(般)第7780号としてとび・土工工事業、石工事業、しゆんせつ工事業、電気工事業を受けている。許可の一覧をたどると、川崎を中心に請け負える工事の種類の多さがそのまま並ぶ。発注する側から見れば、分野ごとに会社を探し直す手間が省けることになる。
重機と運搬を自前でまかなう機工部
工事の対応力を支えているのが、本社の機工部だ。建設用重機械工事を主な仕事とし、産業廃棄物の収集運搬や一般区域貨物自動車運送の資格も備えている。油圧ショベルやブルドーザーといった大型建設機械を自社で動かすため、掘削や整地を外部に頼らず進められる。
現場から出た残土は、川崎市幸区の小倉モータープールが受け入れる。アスファルトやコンクリート塊の受入れ、積替え・保管(第05710009881号)まで一社でまかなえると、工程の段取りが読みやすくなる。掘って運び、処理するまでの流れが社内でつながっている点は、発注側の負担を一段軽くする。
製造まで届く品質管理の仕組み
対応の広さは、製造の現場でも裏づけられている。横浜工場はJIS認証、本庄工場はプレ協認定(N認定)JPA-NJ2109を取得し、規格に沿った製品を安定して送り出してきた。工事部のISO9001・ISO14001と合わせれば、施工から製造までの各段階で品質を管理する体制が動いている。工事と製造で別々の公的基準を通し続けているところに、対応範囲を広げながらも質を手放さない構えがにじむ。
一社で完結することが生む発注側の利点
これだけの範囲を一つの会社で抱えると、依頼する側に回ってくる利点がある。土木の施工から使う部材の製造、掘った土の処理まで、窓口を分けずに任せられる。取材中になるほどと思ったのは、工程を広げながらも各段階の質を落とさない運び方だった。
川崎市と本庄市の拠点を軸に、工事から製品、運搬までを同じ方針のもとで進めている。社会のインフラを支える仕事において、工程が一本につながっていることは、仕上がりの一貫性にそのまま効いてくる。素材も現場も自社で見渡せる立場が、発注から完了までの見通しを明るくする。


