私生活の時間まで見据えた働き方
有限会社片山急送の働き方は、勤務を日勤のみに組んでいる点にまず表れる。早い日には午前中で業務が終わることもあり、8時から17時という営業時間の内側で運行が完結する。長い拘束になりがちな運送業にあって、この時間の組み方の背景には、仕事だけでなく私生活も楽しむという会社の発想がある。正直、働く時間の形そのものを経営の中心へ置く運送会社は目を引くと感じた。
急な休みが必要になったときには、待機するドライバーが動く体制がある。子どもの急な発熱のような予定外の事情でも代わりが立ち、現場への荷は途切れずに回り続ける。あらかじめ人員に余白を持たせておく運用が、この止まらなさを支えている。
建材の輸送と廃材の回収でつくる往復の運行
仕事の柱は、工務店や工事現場への建築部材の輸送と、新築現場で出た産業廃棄物の回収だ。2tトラックと4tトラックを荷の量に応じて使い分け、関東エリアを軸に甲信越地方まで走行の範囲としている。行きに資材を運び込み、帰りに廃材を積んで戻る往復が、日々の運送を形づくる。運行は中距離が主で、長距離を運転することはない。
建材は長尺の木材から梱包された資材まで形も重さもばらばらで、積み方には現場ごとの勘どころがいる。工期に合わせて資材を切らさず送り込むため、現場の進みと運送の呼吸が合っていることが要になる。拠点は埼玉県北足立郡伊奈町西小針6丁目86にあり、関東各方面へ向かう起点として位置が働く。
正社員として腰を据えられる待遇と学びの道
採用は正社員が基本で、無事故手当や皆勤手当が給与へ組み込まれている。所得を補償する保険への加入や、経験に応じて反映される職能給もあり、勤続の長さが評価につながる。フォークリフトの資格取得については、費用を会社が全額もつ。
入り口は普通免許でよく、2t車から始めて中型免許の取得を目指せる道筋がある。取得の後は4tウイング車のような車両にも携われるようになり、任される運行の種類が増えていく。運転にまだ不安がある人は倉庫のピッキング作業から関わることもでき、社会保険の完備や制服の貸与は職種を問わず同じように用意される。中途で入社した人の比率が高く、配送の現場には女性のスタッフも携わっているため、経歴や性別を問わず働ける。
職場の空気が垣間見える発信
有限会社片山急送は、採用や日々の業務にまつわるお知らせを、ブログとコラムの二つの形で発信している。建築部材の配送や産業廃棄物の回収に関する情報のほか、業界の動向や豆知識まで扱い、専門的な内容もかみくだいて記している。日常の出来事やイベントの様子も載るため、応募を考える人が職場の空気を前もってつかみやすい。2026年8月には、北足立郡でのドライバーと倉庫スタッフの募集を伝える記事も掲載された。


