男性の聞き手だから打ち明けられた、という声
カウンセラーが男性であることが、相談の入り口を左右する場面があります。自分のセクシュアリティや夫婦生活の悩みを、家族にも知人にも言えずにいた30代の相談者は、男性の聞き手だったからこそ初めて本音を出せたと振り返っています。同性には話しにくい、異性だからこそ切り出せる——悩みの種類によって、相手の属性が安心のカギになる場合もあります。生きづらさに寄り添うカウンセラーの田嶋秀一さんは、そうした声を受け取ってきた聞き手です。
聞き手としての間口の広さは、肩書きよりも歩みに支えられています。30年続けたバーのカウンターで、立場も事情もさまざまな人の話を受け止めてきた時間があります。人見知りや家族の苦難をみずから通ってきたからこそ、相談者を上から見ない距離が生まれます。だから、整った言葉で話す準備はいらず、思いつくままに口にして構わないと最初に伝えられます。
受け止めてから、一緒に探す
対話は、相談者を正そうとするところから始まりません。まず話を受け止め、悩みに応じて解決の糸口や気持ちが楽になる考え方を一緒に探していきます。子どもの不登校が続き『自分の育て方が悪いのでは』と抱え込んでいた40代女性は、一人で背負っていた重さが軽くなったと振り返ります。40代になっても職場に定着できず自分を責めていた人も、否定されずに同じ目線で聞いてもらえたと語っています。
面談のあとも、前より楽になっているかを一緒に確かめながら、その人のペースで続けていきます。表の困りごとだけでなく背景の要因まで見直すので、繰り返してきた悩みほど出口の手がかりが見えてきます。個人的には、はじめに「責めない」場を用意することが、変化のいちばんの近道なのだと取材を通して腑に落ちました。
相談のかたちと、料金まわりのこと
相談の受け方は、生活に合わせて選べます。千葉県八街市のカウンセリングルームでの対面のほか、近隣のカフェでの対話や、Zoomなどのオンラインが用意されています。オンラインは全国に開かれ、JR八街駅から離れていても画面越しに話せます。出張は八街市を軸に、千葉市や佐倉市、銚子市の方面まで対応します。
予約の窓口はLINEにまとめられ、電話は10時から17時のあいだで受け付けています。不在のときは留守番電話にメッセージを残せば折り返しがあります。オンラインの支払いは銀行振込に対応し、車で来る場合の駐車場も前もって伝えれば調整してもらえます。


