相談から引き渡しまで、10か月という道のり
注文住宅は、着工してからより、その前の時間の使い方で仕上がりが変わる。(有)尚建工務店では、相談から完成までにおよそ10か月から1年をかけ、土地探しの段階からじっくり伴走する。焦って決めるのではなく、要望を煮詰める時間そのものを設計の一部として扱う。
最初の来訪では、まだ建てると決めていなくてもかまわない。情報収集の途中で立ち寄り、予算や希望条件を少しずつ言葉にしていく人も多い。早い段階で資金計画から逆算しておくことで、後の選択で無理が出にくくなる。個人的には、この助走の長さが完成度の差につながっていると感じた。
平均5回から8回の打ち合わせで、要望を図面に
要望を図面へ落とすには、対話の回数が要る。(有)尚建工務店では、設計士が平均5回から8回の打ち合わせを重ね、土地の形状や方角、日の差し方、風の抜け道まで読み込んだうえで窓や間取りを決めていく。建築と家具を切り離さず、造作家具まで含めて空間を組み立てるのも特色だ。木材加工から仕上げまで職人の手が通しで入り、回を追うごとに図面の余白が住まい手の言葉で埋まっていく。
見学会という、実物で確かめる機会
写真と実物のあいだには、埋めきれない距離がある。(有)尚建工務店は、完成見学会や家づくり相談会を定期的に開き、実際の質感や光の入り方を体で確かめる場をつくっている。木の手ざわりや室内の空気の落ち着きは、その場に立ってはじめて腑に落ちる。
ギャラリーに並ぶ「遊び心を住まう基地」や「尾高の家」といった実例も、判断材料として役立つ。事前に連絡しておけば、施工現場や過去の事例を見ながら相談を進められる。日吉津村日吉津30-5の拠点には駐車場もあり、周辺から車で通いやすい。
谷口代表と、登録が語る足場
工務店の足場は、掲げる登録や認証に表れる。(有)尚建工務店は、建設業許可(般-7 第3727号)と二級建築士事務所登録(第04-2394)を持ち、住宅あんしん保証の事業者登録(0006127)も受けている。給排水設備の指定工事店として水まわりまで自社で扱い、鳥取県知事からは経営革新企業の認証も受けた。代表を務めるのは谷口亘繁で、平日と多くの土曜は9時から18時まで拠点を開けている。


