取引先が継続発注を選ぶ、現場の連携力と段取りの速さ
「現場に入ってから安心して任せられる」——そう言われる工務店には、個人の腕以上の何かがある。フレーマー・建て方・造作を分業化した株式会社竹内工務店の施工体制は、各職人が担当工程に集中することで現場全体のリズムを安定させる仕組みだ。工程間の連携がスムーズなため、後工程への影響が出にくく、発注側の段取りも立てやすい。施工案件の約9割を大手ハウスメーカーが占める受注構造は、この組織としての動き方への評価が積み重なった結果だ。
2019年に800棟だった年間施工数が2021年以降は1,250棟ペースへと拡大し、累計上棟数は約11,000棟に達している。「段取りが早く、工期に影響が出たことがない」という声が取引先から挙がっているのも、この施工体制が現場で機能している証拠だろう。
構造を決める工程に、妥協を持ち込まない施工基準
建て方・躯体・土台工事は、完成後に壁の中へ消える工程だ。見えなくなるからこそ、株式会社竹内工務店は測定器と墨出しを使ったミリ単位の確認を手放さない。柱や梁の組み上げにおけるズレは、上の工程へ積み上がるにつれて影響が広がる。自社職人が一貫して担当する体制は、この確認プロセスを工程間で途切れさせないための選択でもある。
木材は一本ずつ反りや節の状態が異なり、均一なマニュアルだけでは対応できない判断が繰り返し発生する。その場その場の判断を支えるのが、約11,000棟の現場で蓄積してきた経験知だ。個人的には、見えない部分への丁寧さが株式会社竹内工務店の施工姿勢をもっともよく表していると感じた。
新築戸建てからリフォームまで、構造を知る職人が担う改修工事
主軸は新築戸建ての建て方・大工工事だが、リフォーム工事にも対応範囲を広げている。内装・外装を問わず部分改修から大規模修繕まで請け負い、長年の大工技術を構造面の判断にも活かした施工を行う。既存建物の状態を構造レベルで把握したうえで改修を進めるため、見た目の仕上がりだけでなく耐久性への配慮も施工判断に組み込まれる。対応エリアは横浜を拠点に神奈川・東京を中心とし、現場の規模や内容によっては近隣エリアの相談にも応じている。
「新築もリフォームも同じ職人チームに頼めるので、建物の状態を一番よく分かってくれている」という声が利用者から出ているのは、一貫して関わり続ける体制への信頼感からだろう。構造を熟知した職人が改修を担うのと、そうでないのとでは、仕上がりへの安心感が変わってくる。
挨拶から始まる育成が、現場で信頼される職人をつくる
未経験者の採用と育成に積極的な背景には、離職者を出さない環境づくりを最優先にするという方針がある。マンツーマン指導で技術を段階的に習得しながら、挨拶・礼儀・安全意識も育成の対象として扱う。フレーマー・建て方・造作の各工程を順に経験し、適性と希望に応じてポジションを決めていく流れのため、入社後のキャリアが具体的にイメージしやすい。技術だけを詰め込む育成ではなく、現場で周囲から信頼される人をつくるという視点が教育体制の根底にある。
大手ハウスメーカー案件が年間を通じて安定して入ることで、「仕事がない時期への不安がなく、腰を据えて覚えられた」という声が新人職人から出ている。日本の木造建築技術を次世代へつなぐという目標が、採用から現場教育まで一本の線でつながっている。


