10業種の建設業許可が支える幅広い施工領域
三重県知事許可の一般建設業許可を10業種で取得している——塗装工事業、土木工事業、建築工事業、解体工事業、とび・土木工事業、石工事業、鋼構造物工事業、舗装工事業、しゅんせつ工事業、水道施設工事業。建設塗装を主軸としながらも、防水工事や仮設足場の設置、舗装、解体、リフォーム、さらにはごみ回収事業まで手がけており、建築にまつわる依頼を一括で引き受ける体制が整っている。工事の種類ごとに別々の業者へ発注する手間が省け、進行管理や品質管理も一元化されるため手戻りが起きにくい。産業廃棄物収集運搬業の許可も保有しており、工事で発生する廃棄物処理まで自社で完結する。
対応エリアは三重県津市を中心に県内全域をカバーし、近県からの相談にも応じている。個人的には、塗装会社がここまで業種の幅を持っているケースはあまり見かけず、取材していて率直に驚いた。実際に「外壁塗装を頼んだら舗装や解体の相談もそのまま乗ってもらえた」という声が目立つ。窓口がひとつで済むという利便性は、特に複数の工事を同時期に検討している施主にとって大きい。
安全管理を裏付ける有資格者の配置体制
有機溶剤作業主任者が5名、一般建築物石綿含有建材調査士と石綿作業主任者がそれぞれ2名。株式会社溝口美装では、現場の安全に直結する資格を持つスタッフを複数配置し、法令に沿った施工を徹底している。加えて建築二級施工管理技士や土木二級施工管理技士、一般塗装技能士も在籍しており、管理と技能の両面から品質を担保する布陣を敷く。資格者が実際に現場へ出て作業に携わる点が、書類上だけの体制とは一線を画している。
改修工事では石綿含有建材への対処が避けて通れない場面が増えており、調査から施工までを同一社内で対応できる体制は依頼主の負担を軽くする。職人同士が工法の工夫や業界の新しい動きについて日常的に情報を交わしているという話を聞いた。年次や担当領域を超えたこうしたやり取りが、現場単位の判断力の底上げにつながっているようだ。資格の数だけでなく、それを活かす運用の部分に厚みがある組織という印象を受ける。
平成25年の創業から法人化へ至る歩み
平成25年4月に個人事業として立ち上がり、令和2年7月3日に資本金500万円で株式会社へ移行した。代表取締役・溝口敦のもと、三重県津市寿町に本社を置きながら地域密着の経営を続けている。取引金融機関には百五銀行と三十三銀行が名を連ね、財務面の透明性を保ちつつ事業規模を拡大してきた経緯がある。営業時間は8時から19時、不定休で稼働しているため、依頼主の都合に合わせたスケジュール調整がしやすい。
支払い方法は現金振込に加え、オリコプロダクトファイナンスのリフォームローンにも対応している。まとまった出費を分割で処理できる選択肢があることで、大規模な工事にも踏み切りやすいと感じる利用者が多いようだ。創業から10年超の間に許可業種を拡大し、人員体制も厚くしてきた流れを見ると、堅実に地盤を固めてきた経営スタイルが浮かび上がる。地元での継続取引が次の紹介へつながるサイクルが、すでに定着しつつある。
ビフォーアフター公開と施工後フォローの実際
株式会社溝口美装は施工事例をビフォーアフター形式で公開し、仕上がりの変化を写真で確認できるようにしている。工事前の状態と完了後の差が一目で分かるため、初めて塗装を依頼する人でも完成像を具体的にイメージしやすい。職人の顔写真や経歴もあわせて紹介されており、「誰が来るのか事前に分かるので安心して任せられた」という声も聞かれる。施工事例ページは定期的に更新されているため、直近の実績を確認してから問い合わせるという使い方ができる。
工事完了後も定期メンテナンスの提案を行い、建物の状態を継続的に見守る体制を敷いている。たとえば外壁塗装の場合、数年後に塗膜の劣化が始まる時期を見越して点検の連絡が入る仕組みだ。一度きりの取引で終わらず、建物のライフサイクル全体を見据えた関係を築こうとする姿勢がそこにはある。次の工事時期や補修箇所について相談できる窓口が残り続ける点は、施主にとって心強い。


