未利用物件から生まれる住民交流の新拠点
かすみがうら市の遊休不動産に着目し、改修工事を施してレンタルスペース・シェアキッチン複合施設へと変貌させた事業を手がけています。住民同士の接点創出と観光来訪者の受け入れを同時に実現する仕組みとして、建物の機能を一新しました。地元に点在する未活用資源の掘り起こしから始まり、人が集まる仕掛けづくりまでを一体的に進行。改修後の空間は単純な貸し出し業務にとどまらず、利用者間の自然な交流が生まれやすい設計を採用しています。
年齢層を超えた参加者が顔を合わせる光景は、正直かなり印象的でした。地域外からの来訪者と地元住民が同じテーブルを囲む機会が日常的に発生しており、従来の公民館活動では見られなかった多世代型の交流パターンが定着しています。こうした環境の変化により、市内の魅力再発見と対外的なPR効果の両立が進んでいるようです。
実践型学習機会の継続的な企画運営
料理講座・制作体験・催事の開催を軸に、参加者の「試してみたい」欲求に応える場面設定を重視した運営を行っています。シェアキッチンの設備を最大限に生かし、調理技術の習得から創造的な作品制作まで、実際に手を動かして学べる機会を月単位で企画。各回のプログラム設計では、初心者でも無理なく参加できる難易度調整を施しています。完成した料理や作品を持ち帰れる仕組みにより、参加者の達成感向上につなげているのが特徴です。
「子どもも大人も一緒に楽しめて、家では絶対にやらない体験ができる」という参加者の声が目立っています。地元の自然環境を取り入れた屋外アクティビティも組み合わせることで、施設内だけでは味わえない地域ならではの体験価値を提供。参加者が自分でも意外だった能力や関心を発見する瞬間に立ち会うことが多く、そうした変化こそが継続参加の動機になっているとのことです。
地域おこし協力隊での現場経験を土台とした展開
2023年に茨城県かすみがうら市の地域おこし協力隊として活動を開始した経緯が、現在の事業展開の出発点となっています。協力隊期間中に築いた住民ネットワークと地域課題への理解が、空き家活用プロジェクトの具体化を後押ししました。外部出身者としての客観的な視点と、協力隊活動で得た内部事情の両方を併せ持つことで、地域が真に必要とする取り組みの方向性を見定めています。現場での試行錯誤を経て、子どもから高齢者まで全世代がチャレンジ精神を発揮できる支援の形を模索しています。
地域内の潜在的な可能性を引き出す手法として、住民参加型の企画立案プロセスを導入しているのが注目されます。協力隊時代に培った信頼関係をベースに、一方的な提案ではなく地元の意見を反映させる仕組みを構築。
個人から事業者まで対応する予約・利用システム
個人の趣味活動から事業用途まで、利用目的に応じた料金設定と予約体制を整備しています。単発利用に加えて定期的な利用希望者には個別協議を通じて最適な条件を調整し、長期的な関係構築を前提とした提案を実施。かすみがうら市坂771-1の立地で朝8時から夜20時まで年間を通じて営業しており、平日・週末を問わず利用者の都合に合わせたスケジュール対応が可能です。
「急な予定変更にも快く対応してもらえるので助かっている」「商品開発の試作で何度も利用しているが、毎回設備の使い方を丁寧に教えてくれる」といった声が寄せられています。地域住民と市外からの来訪者が混在する利用環境において、どちらの層も気兼ねなく過ごせる雰囲気作りに配慮。「やってみたい」という気持ちを具体的な行動に移すために必要な条件を、ハード・ソフト両面から整備することに重点を置いています。


