ヒアリング重視の設計プロセスと提案領域
住宅、店舗、オフィスといった用途を横断し、株式会社アーキテクトは建築設計、施工管理、不動産コンサルティングまでを一つの窓口で引き受けています。案件ごとに条件は異なるため、まず生活スタイルや事業計画、5年後10年後の展望まで踏み込んで聞き取る時間を設けます。そこから引き出した要望を設計言語に翻訳し、図面に落とし込んでいくのが基本的な進め方です。形だけでなく、その場所で過ごす人の動線や使い勝手まで含めて検討します。
「将来こうなったら部屋を分けたい」といった漠然とした希望にも対応してくれたという声があり、相談しやすい雰囲気を評価する施主が目立ちます。インテリアコーディネーターも初期段階から打ち合わせに加わるため、内装の方向性を早い時期から具体的にイメージできるのも利点です。建材の選び方一つで空気感が変わるという話を、打ち合わせの中で実感する人も多いようです。
チーム制によるプロジェクト統括と費用の見える化
設計者、施工管理技士、インテリア担当が一つのチームを組み、着工前から竣工後まで同じメンバーが案件を追いかける体制を敷いています。途中で担当が入れ替わらないため、初期に共有した意図が施工現場まで正確に届きます。工程表と予算は段階ごとにクライアントへ提示し、判断材料を残したまま進行する方式です。コスト面の不透明さが残らない進め方は、法人案件でも好評と聞きます。
正直なところ、ここまで予算配分の根拠を細かく開示してくれる会社は多くないと感じました。
環境性能と将来の可変性を織り込んだ設計
省エネ設備の採用、自然光を取り込む開口部の配置、断熱仕様の引き上げといった環境配慮の手法を、設計初期から組み込んでいます。ランニングコストを抑えながら室内環境を整える視点は、住宅でも事業用物件でも同じように適用されます。家族構成の変化や事業拡張を見越し、間取りを後から組み替えられる可変設計も得意分野の一つ。長期保有を前提とした資産価値の維持まで視野に入れた提案です。
築10年を超えた物件で間仕切りの変更工事を依頼したケースでは、当初の設計意図が残っていたことでスムーズに対応できたという事例があります。可変性を最初から仕込んでおく発想は、後々の改修費を抑える効果にもつながっているようです。
有資格者の連携と引き渡し後のフォロー
一級建築士、施工管理技士、インテリアコーディネーターといった有資格スタッフが在籍し、それぞれの領域から案件に関与します。デザイン性と構造の安全性、施工精度を同じテーブルで議論できるため、後工程での手戻りが起きにくい体制です。協力会社の職人とも長年の取引関係があり、現場ごとの品質チェックを共同で進めています。引き渡しがゴールではなく、その後のメンテナンスまで含めて関係が続きます。
定期点検の案内が届くので建物の状態を意識する機会が増えた、という施主の感想がありました。


