予算の制約を逆手に取る家づくりの考え方
「お金をかけていい家を造るのは当たり前」——(有)中津山工務店の代表・中津山俊希氏が掲げるこの言葉には、予算が限られているからこそ知恵を絞るという姿勢がにじむ。平成11年の創業以来、さいたま市岩槻を拠点に新築・リフォームを手がけてきた同社は、施主の希望と資金計画を同時に聞き取りながら、無理のない範囲で形にしていく進め方を一貫して続けている。コストを削るだけではなく、どこに費用を集中させるかという優先順位の設計が、この工務店の仕事の核にある。
個人的には、「夢の住まい造り」という表現を経営理念にそのまま据えている点が印象的だった。派手な宣伝や大規模なモデルハウスを持たず、施主との対話から一棟ずつ組み立てていくスタイルは、大手ハウスメーカーとは明らかに異なる距離感で成り立っている。住まいに関わることなら大小を問わず相談を受け付けており、ちょっとした補修の依頼がそのまま長い付き合いにつながるケースも少なくないという。
第三者保証と公的認定による施工品質の裏付け
住宅保証機構の「すまいるガード」とJIO日本住宅保証検査機構、2つの第三者保証制度に加盟している。施工中・完成後のいずれの段階でも外部の検査が入る仕組みを自ら整えており、埼玉県知事許可(般-3)第56167号の建設業許可も取得済みである。小規模な工務店でここまで保証体制を揃えているところは、正直そう多くはない。
住宅リフォーム紛争処理支援センターへの登録や産業廃棄物処理業の許可も保有し、工事後に万が一トラブルが発生した場合の相談ルートが制度として確保されている。廃材処理まで自社の許可で対応できるため、工事の発注から片付けまで一つの窓口で完結する。こうした許認可をきちんと揃えている点に安心感を覚えるという声が、地元の施主のあいだでは目立つ。
リフォーム現場で発揮される生活目線の提案力
(有)中津山工務店が特に力を入れているのがリフォーム工事で、さいたま市内の住宅事情に精通した職人が現場を担当する。築年数や間取りの傾向を肌感覚で把握しているため、図面を見る前の段階で改修の方向性をある程度見立てられるのは、地場で長く施工してきた蓄積ならではだろう。日常生活のどこに不便が生じているかを丁寧に聞き取り、暮らしのリズムを崩さない工期設定まで含めた提案を組み立てる。
たとえば水回りの老朽化で相談に訪れた施主が、ヒアリングの過程で収納不足という別の悩みを打ち明け、結果的にキッチン周辺の動線ごと見直す改修につながった——こうしたエピソードは珍しくないらしい。小さな困りごとから話が広がっていく流れ自体が、この工務店の現場力を端的に表している。
さいたま市岩槻を拠点にした相談しやすい窓口
営業時間は朝8時から17時まで。フリーダイヤル0120-994-706で相談を受け付けており、急ぎの補修にも対応できる体制を維持している。拠点がさいたま市岩槻にあるため、近隣エリアであれば現地確認までの動きが早く、連絡から数日以内に職人が状況を見に来てくれたという利用者の声も聞かれる。
経験豊富な職人チームが代表の中津山氏のもとで動いており、新築からちょっとした修繕まで依頼の規模を選ばない姿勢が、地域での継続的な取引につながっている。派手な広告展開よりも既存の施主からの紹介で仕事が回っていく構造は、施工後の満足度がそのまま営業活動になっている証拠ともいえる。気になることがあればまず電話してみる、そんな気軽さがこの工務店の入り口になっている。


